アガパンサス [Agapanthus]

基本情報

品種名Agapanthus
別 名紫君子蘭
植物分類ヒガンバナ科アガパンサス属
園芸分類常緑多年草
耐寒性やや強い
耐暑性
日 照日向~半日陰
花 期6~7月
花 色淡紫, 桃色, 白色, 青紫
茎 長80~120cm
用 土やせ地でも育つ植物
日 照日向~明るい半日陰
肥 料春と秋に緩効性肥料を与える
水やり乾燥を好みひどい過湿は苦手
原産地南アフリカ
アガパンサス [Agapanthus]

2022

勢いと憩い

アガパンサス [Agapanthus]

多年草アガパンサス [Agapanthus]。
細長い光沢のある葉は常緑で、群生して勢いがあり、葉だけでも庭に緑の憩いを届けてくれる。
その葉の間から長い茎が伸びはじめる。
アジサイの花が終わる頃、小さな百合の様な花が花火のように放射状に幾つも咲く。
花のまとまりは、アジサイ大で華やかさを持つ。

薄紫

アガパンサス [Agapanthus]

この庭のアガパンサスは、涼しげな薄紫色。この色もバラを良く引き立ててくれる。
薄紫色の好きな好きな義母が、義母の庭いっぱいにアガパンサスを育てて、その中からこの庭に分けてくれた。
アガパンサスの花の精のように、この花が咲く頃に花と共に旅立った。
毎年花が咲くと、薄紫の花を愛で、懐かしくなり感謝を伝えたくなる。
アガパンサスは、楚々とした姿を持ちながらも大変強く、タイムも伸長がアガパンサスの足元で止まるようです。

ギリシャ風のスタチュー

アガパンサスの背後にギリシャ風のスタチューを置いている。高さは80cmぐらい。
緑の中に白い置物が入るとポイントになり、庭に趣が出るので20年近く前に置いてみた。
グラスファイバー製なので、さすがに経年変化が著しい。
新し物にしたいけれど、適当な物に出会えないでいる。
今置いてある物は多分輸入品。

欧州庭園の原点とも言うべきイタリアの庭園では、ギリシャ神話の彫刻を飾ることが典型とか。
古代ローマ人達は、ギリシャの彫刻に憧れ学び、精密に写し、細部も同じ寸法になるように造ったのだそうです。
その伝統の中で作られているガーデンス タチューもギリシャの彫刻に辿りつけるような縮尺で出来ている物があるようです。
ところが、最近はこのギリシャの縮尺のスタチューが手に入りにくい。
可愛らしく作ってある物はよく見かけますが。
イギリスのYellow bookに掲載されている大きなお庭では、ギリシャの神殿を模った一角を設けたりもするらしい。
ギリシャ神話は欧州の諸芸術の基盤にもなっていて、ギリシャ風の物は落ち着くのかもしれませんね。

この小さな庭でも、遠いギリシャに繋がる次のスタチューに出会えるまではと、この置物を庭のポイントにしています。
経年変化も、いよいよ古代の彫刻らしくなってきたかなと受け止めて。
小型の可愛らしい動物の置物も幾つか置いていて、庭に愛嬌を添えてもらっています。